Sunday, May 22, 2005

「蛙」 林芙美子 

昔、蛙は子供たちの生活のすぐそばにいた。手の平にのせたこともしばしばある。ピョンと逃げられて、手の平にのこる蛙の足跡のかわいい触感。雨がふると、蛙と会えて、水にもどせば、すいすい泳ぐ。その姿もよく眺めた。
林芙美子の蛙を青空文庫で見つけて、久しぶりに蛙に触れた手の平の感覚が戻ってきた。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000291/files/3047.html
蛙(かえる)
林芙美子(はやしふみこ)
より抜粋

夜来(やらい)の雨が霽(は)れて、いいお天気でした。健ちゃんは学校へ行きました。より江は蛙がいなくなったと騒いでいました。戸外では、まぶしい程(ほど)朝陽(あさひ)があたって、青葉は燃えるように光っていました。より江が庭でほうせん花(か)の赤い花をとって遊んでいると、店の土間で自転車を洗っていたお母(かあ)さんが、_______

底本:「赤い鳥傑作集」新潮文庫、新潮社
入力:林 幸雄
青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)

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